アメリカのホリデーシーズンの習慣の一つ「ホリデーチップ」。アパートの管理人やドアマン、日頃お世話になっているスタッフへ感謝の気持ちをカタチにする文化だが、日本にはない習慣なだけに、戸惑う人も多い。金額の相場や、実際にどんなふうに渡しているのか知りたいが、とかく聞きづらいのがお金の話。そこで今回は、本紙インスタグラムで読者アンケートを実施した。

Q. アパートの管理人に渡すチップはいくら?

最も多かったのは「30ドル以下、もしくはなし」という回答で、全体の52%を占めた。「気持ち程度」「そもそも顔を合わせる機会が少ない」といった声もあり、必ずしも全員が高額のチップを渡しているわけではないことが分かる。
次に多かったのは「30〜50ドル」で24%。日頃から顔を合わせる機会が多いドアマンやフロントには、これくらいの金額を目安にしている人が多いようだ。
「50〜100ドル」と答えた人は16%、「それ以上」と答えた人は8%だった。
実際には、ドアマン常駐のアパートや高級レジデンス、一軒家など、住環境によってスタッフとの距離感も異なるため、渡す金額に差が出るのだろう。
また、アパートによっては、コンシェルジュや管理人に加え、修繕スタッフや清掃スタッフなど、渡す相手が複数いるケースも少なくない。そのため、建物の規模次第では、ホリデーチップが思わぬ大出費になることもある。
Q. 渡す時期や、渡し方は?
ホリデーチップはその名前のとおり、渡す時期は12月に入って、クリスマス前までに渡すのが一般的。
直接会って手渡しする人が多いが、タイミングが合わない場合や、普段は顔を合わせないスタッフにわたすときは、フロントにまとめて預けるというアパートもある。また、現金をホリデーチップ用の封筒に入れて渡すのが主流だが、最近はVISA、MastercardやAmazonのギフトカードもよく利用されている。
今回のアンケート結果から見えてきたのは、住んでいるアパートのタイプやスタッフとの距離感、自分の生活状況に合わせて、無理のない範囲で渡している人が多数派だということだ。
文/藤原ミナ
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