米疾病予防管理センター(CDC)は7月1日、アメリカ国内17州でサイクロスポラ症に感染した患者が145例(6月16日時点)報告されていると発表。ニューヨーク州では症例数が31から80件に増加しており、ニュージャージー州では現在1から10件と増えている。これらの患者は、アメリカ国内で食事を摂取した後に発症しており、発症前の14日間に旅行歴はなかった。

生食する葉野菜は特に注意が必要だ(photo: 本紙)

患者の年齢は5〜86歳で、年齢の中央値は42歳、61%が女性だった。情報が得られた145人のうち20人が入院、死亡例は報告されていない。

サイクロスポラ症とは?

寄生虫「サイクロスポラ・カエタネンシス(Cyclospora cayetanensis)」の感染によって引き起こされる下痢を伴う疾患。この寄生虫は発展途上国に生息しており、糞便で汚染された食品や水を介して感染が広がるとされている。アメリカでは、夏季に汚染された生鮮食品を摂取したことが原因で集団感染が発生した例がある。人から人への感染は確認されていない。

サイクロスポラ症の症状

感染後2~14日で次のような症状が出る。専門家によると、感染しても治療を受けなかった場合、症状は数日から1カ月以上続く可能性があるという。また、症状が一度治っても1回以上再発することもある。突然の下痢が長く続く場合は、速やかに医療機関を受診すること。

• 頻繁な水様性の下痢
• 食欲不振・体重減少
• 腹部の痙攣や膨満感
• 吐き気(嘔吐は比較的まれ)
• 微熱

関連が疑われる野菜・果物と対策

州衛生局およびCDCとFDA(米食品医薬品局)は、複数の州にまたがるいくつかの症例クラスターについて調査中。現時点では特定の農産物生産者や供給業者、あるいは特定の農産物が集団感染の発生源として特定されていないが、これまでに同感染症との関連が指摘されてきた食品リストと対策を公表し、注意を促している。

そのまま使っている人が多い、洗浄済みの袋入り野菜(photo: Miki Takeda)

• 袋入りサラダミックス→サラダミックスを使わず、丸ごとのレタスを購入し、外側の葉を2~3層取り除き、内側の葉を流水でよく洗う。加熱調理するのが最も安全。
• コリアンダー→葉を1枚ずつほぐしながら流水でよく洗う。加熱調理するのが最も安全。
• バジル→同上
• ラズベリー→表面が不均一であるため洗浄が特に難しく、寄生虫が微細な隙間に潜んでいる可能性がある。加熱調理(パイ、ジャムなど)するのが最も安全。代冷凍ラズベリーを使ってもよい(ただし、冷凍により寄生虫の数が減少する可能性はあるが、完全に除去される保証はない)。
• スナップエンドウ→流水で表面をこすりながらよく洗う。加熱調理するのが最も安全。
• 青ネギ→根元を切り落とし、外側の皮を剥き、流水でよく洗う。加熱調理するのが最も安全。