墓地から骨が盗まれる クイーンズ区で不気味な事件

 2日付のCBSニューヨークによると、ハロウィーン当日の10月31日夜、クイーンズ区にある墓地から骨が2体盗まれる不気味な事件が発生したという。
 ニューヨーク市警察(NYPD)よると、盗まれた2体の遺骨は、同区のアカシア墓地に埋葬されていたもので、現場には傷んだ服が一着残されていたという。盗まれた骨は、1928年に亡くなったルイス・ハンブロさんとマリラン・ホランさんのものと分かっている。88年もの間安らかに眠る人を“起こした”犯人の動機を解明しようと、NYPDは捜査中だ。
 墓地の管理人によると、墓地はフェンスで囲まれており、正面の門も事件発生時は鍵が掛かっていたが、何者かが取り付けられていたベニヤ板を外し、墓地内に侵入した形跡が残っていたという。また、墓地内には防犯カメラが設置されているが、今のところ犯人の姿は確認されていない。
 ハロウィーンの日に起きたこの事件について住民らは、「誰かがいたずらで盗んだのかもしれないが、不気味」と話している。また、墓地の管理人も「盗まれた骨の遺族や親戚の気持ちを思うと許せない」と、再び安住の地に一刻も早く戻ってこれるよう、早期解決を求めると述べた。

骨が盗まれたクイーンズ区ベイサイドのアカシア墓地(photo: Jim.henderson)

骨が盗まれたクイーンズ区ベイサイドのアカシア墓地(photo: Jim.henderson)