将来語り継がれる革命的コンサートに YOSHIKI、「レクイエム」に込めるメッセージ

 

将来語り継がれる革命的コンサートに
YOSHIKI、「レクイエム」に込めるメッセージ

 

ニューヨークのカーネギーホールなど世界3大ホールでのオーケストラコンサート「REQUIEM」を間近に、YOSHIKIがデイリーサンのインタビューに応じた。「YOSHIKI Classical」10周年を記念したワールドツアーで、「将来人々に語り継がれる革命的コンサートにしたい」と、日々気を失うまでピアノを練習していると語った。

 

Photo credit: YOSHIKI

 

―ドキュメンタリー映画「YOSHIKI:UNDER THE SKY」の初監督と公開、おめでとうございます。見る人を清々しい気持ちにさせました。

YOSHIKI「制作で一番大変だったのは、多くのアーティストとの共演だけでなく、ドキュメンタリーというのは、リアルに起きていることも語っていくという点です。編集が大変でした。でも、見終わった時に人生に前向きになれる映画にしたかったです」

―次は、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホール(10月13日)、ロサンゼルスのドルビー・シアター(10月20日)、ニューヨークのカーネギーホール(10月28日)でのコンサートですね。なぜテーマが「REQUIEM」なのでしょう。

「ツアーが決まったのはちょうど1年以上前、大切な母が亡くなった時でした。母が亡くなるというのは、かくも、と思うほど大変なことです。辛くて現状がわからなくなり、涙が止まらず、外にも出られなくなりました。医者に『なんとか涙を止めて。何もできない』と言ったほどですが、処方箋はありません。ちょうどその時、エージェントから英米の歴史的なシアター3つを制覇するのは、日本人アーティストで初だという話が来ました。それに力を得て、涙を流し続けたままREQUIEMを作っていたけど、何か救われる気もした。自分が救われるなら他の誰かも救われるかもしれない。それでワールドツアーを決行することにしたんです」

―大切な方に捧げるレクイエム(鎮魂曲)を作曲するのに、何が一番困難でしたか。

「僕は、すごい曲を作るという感覚はありませんでした。ただ、僕は譜面で書いて作曲します。ほぼ楽器を使わない。だから涙で譜面がびしょびしょになって、書けなくなってしまう。そしてその譜面を見てピアノで弾く時、涙で鍵盤が滑って弾けない、というのが苦労でした」

―今回の特別なツアーに込める思いは。

「9月14日に、ハリウッドを象徴するTCLチャイニーズ・シアター(ロサンゼルス)のセレモニーで、日本人アーティストとして初めて手形・足形を刻みました。自分でも不思議で、こんなことに値する自分なのかと思っていました。でも、手形・足形を刻んだことで、ある意味ちょっと冷静に自分を見る機会となって、YOSHIKIという人間がどのように構成されたのか、と」

Photo credit: YOSHIKI

「自分は父親を自死で亡くしたことも経験しました。そのころはクラシックを学んでいたのですが、いろいろなことを経て、今回は今までにない芸術を作るべきなのかな、と思ったのです。クラシックという分野でいうと、ある種の『革命』を起こすぐらいにするべきではないか、と。ロックのエレメントを思い切りクラシックに入れて、実験的な挑戦とでもいうか、『何が起きているの?』と言われるぐらいのツアーにしたいです。歴史的な3大シアターで自分のヘッドライナーをやるということで革命的なコンサートになると思います。10年、20年後も語り継がれるものにしようと、ホテルにピアノを入れてもらって気を失うまで練習しています」

Photo credit: YOSHIKI

―ロックといえば、The Last Rockstarsのリーダーです。

「最後のロックスターのつもりで残りの人生を生きていくという意味もあります。ラスト・サムライが、侍の生き様を見せるというのと同様に、ロックスターとしての生き様を見せるという感じです」

―2023年は、初監督映画、ワールドツアーがあり、節目の年ですね。

「今まで構想していたことが、結果的にこの年に同時に起きてしまって、不思議です。僕は、あまり人生を上手に生きられなくて、本能的に生きてきたところがあります。でも、ファンのみなさんに機会を与えてもらっていてすごく光栄だし、100%以上お返しするために、全てを注ぎ込むべきだと思います。デビューして長くアーティスト活動させてもらっていることに感謝しています。でも他にも素晴らしいアーティストはたくさんいるので、一日一字がある種の戦いで、頑張らないと、と思って生きています」

(インタビュー 津山恵子)

コンサート情報はこちら  https://www.yoshiki.net/worldtour2023

Photo credit: YOSHIKI

YOSHIKI

作詞家、作曲家「X JAPAN」「THE LAST ROCKSTARS」リーダーとしてピアノ、ドラムを担当。ゴールデングローブ賞の公式テーマソングを手掛けるなど、世界を舞台に活躍。2014年にはX JAPANとしてニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン公演を成功させた。17年1月にはカーネギーホール公演(ソロ)、3月にはロンドンのウェンブリーアリーナでの公演(X JAPAN)を行った。

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