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【21日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】ニューヨーク市教育局(DOE)がインターネットのアップグレードプロジェクトに使った費用3億4700万ドル(389億円)に関する記録がないことが、21日明らかになった。
DOEは2007年から市内にある全503の公立中学校に新しい回線を設置し、インターネット環境を向上させるプロジェクトを実施していた。同プロジェクトは昨年完了したとされているが、市のスコット・ストリンガー会計監査官によると、費用や計画書、報告書など、同プロジェクトに関する記録が一切残っていないという。加えて、同会計監査官が実施したアンケート調査の結果、440校の校長や教員のうち、33%が現在のインターネット環境に「不満を持っている」と答えた他、45%が配信スピードに「問題がある」と回答していた。
同会計監査官は、「未来を担う子どもたちのために高水準のインターネットサービスを提供する必要があり、税金が確実に教育環境向上のために使われているという証拠を提示するべきだ」と述べた。
これに対しDOEは「インターネットのアップグレードは適切に行われた」とし、費用記録の開示に関しても「当初から公開する予定はなかった」と説明している。

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